好きになった人は、みんなのアイドルで 3
81話 もう一度
ーー悠太郎サイド
「見たかった」
「私も、見たかった」
ひとしきり泣いた後、震える声で紬が呟いた。
紬も楽しみにしてくれてたはずなのに、今まで一度も言わなかった。
その気遣いが嬉しくて、切なかった。
「……やっぱりさ、ステージに立つところ、紬に見せたい」
もう、アイドルの夢は追うべきではないのかも、と思っていた。
……でも。
「俺、まだアイドル目指しても、いいのかな」
「いいに決まってるじゃん」
即答だった。
「気が済むまで、目指したらいいじゃん」
「……でも」
「アイドル目指してても、目指してなくても、悠太郎くんのこと好きだけど」
「ほんとはやりたいのに、逃げる悠太郎くんは好きじゃないよ」
「……いや、そんなところも含めて好きだけど」
思わず吹き出す。
「紬、俺のこと大好きだね」
抱き締める。
「そうだよ、知らなかったの?」
俺の膝の間に紬がおさまる。
「……もう一度、頑張ってみようかな」
やらないと自分に価値が無いような気がして再開したレッスンだった。
神戸に帰ったら、もう少し、違う気持ちでレッスンを受けられる気がした。
「見たかった」
「私も、見たかった」
ひとしきり泣いた後、震える声で紬が呟いた。
紬も楽しみにしてくれてたはずなのに、今まで一度も言わなかった。
その気遣いが嬉しくて、切なかった。
「……やっぱりさ、ステージに立つところ、紬に見せたい」
もう、アイドルの夢は追うべきではないのかも、と思っていた。
……でも。
「俺、まだアイドル目指しても、いいのかな」
「いいに決まってるじゃん」
即答だった。
「気が済むまで、目指したらいいじゃん」
「……でも」
「アイドル目指してても、目指してなくても、悠太郎くんのこと好きだけど」
「ほんとはやりたいのに、逃げる悠太郎くんは好きじゃないよ」
「……いや、そんなところも含めて好きだけど」
思わず吹き出す。
「紬、俺のこと大好きだね」
抱き締める。
「そうだよ、知らなかったの?」
俺の膝の間に紬がおさまる。
「……もう一度、頑張ってみようかな」
やらないと自分に価値が無いような気がして再開したレッスンだった。
神戸に帰ったら、もう少し、違う気持ちでレッスンを受けられる気がした。