ひとりが嫌で、今日も笑う。

斑がこちらを見て、鼻で笑う。


斑「また来たのかよ」

「うん、来ちゃった〜」

斑「お前ほんと意味わかんねぇ」

「え〜、そんなこと言わないでよ〜」


伊織がふわっと立ち上がり、私の方へ寄ってきた。

伊「透羽ちゃん、昨日は……大丈夫?」


私は反射で頷く。

「うん、大丈夫だよ〜」


それが癖だった。


怒っても、大丈夫。

泣きそうでも、大丈夫。

何があっても、大丈夫。


そう言えば、誰も困らない。


伊織は少し眉を下げた。

伊「……ほんとに?」

「ほんとにほんとに」


そのやり取りを、航斗がじっと見ていた。

何も言わない。

でも、視線が刺さる。
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