Color and Lights
「着きました。送ってくれて、ありがとうございます。」
「いえいえ。一緒に居れて、楽しかったですよ。それではこれで。おやすみなさい、ゆっくり休んでくださいね。」
…………条野さんが離れていく。条野さんの木の香りも、なんで感じるか分からない安心する温かさも、離れていってしまう。
無性に寂しさが込み上げてきて、思わず条野さんの袖を引っ張ってしまった。
「おぉっと…。」
「すみません、つい……。危ないのに、ごめんなさい……。」
「つい……ですか……いいですよ、怪我もないですし、大丈夫です。」
条野さんは少し考えた後、「…明日、また来ますよ。」
その言葉にほわほわ宙に浮いた感覚になる。
「……はい。」
「では、また。」そう言って帰っていく彼の背中を冬の風で冷えていく身体と共に見送った。