Color and Lights
写真が必要になったのも、それが原因だ。
いつものようにAIを使って送られてきた料理の写真に何があるか聞いたところ、答えが間違っていたらしく、お客さんを困らせてしまった。

挙句の果てにはお客さんのご両親まで出てきて、大騒ぎ。顔を見せて、しっかり証明してほしい、となり写真が急遽必要になったのだ。

写真が必要になって出向くのは大変だったが、今となってはいい思い出だ。
もし、写真の件がなければ彼女と出会うこともなかった。そう思えばあの揉め事ぐらい、大したことない。

「――キンコンカンコン―キンコンカンコン―。」
家の近くにある公園のチャイムが鳴る。17:00の合図だ。

……そろそろ行きましょうか。
家を出て、彼女のフォトスタジオに向かう。今日の彼女はどんな光を放っているだろうか。

「チリリン――」

パタパタと駆け寄ってくる足音と2人の仲の良い雰囲気が遅れてやってくる。
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