Color and Lights
「私は全然気にしないですよ…!見れれば何でもいいです。」

そう聞いてホッとする。自分が障害者であることが相手に迷惑になっていないか、困らせていないか、ずっと悩んできたから。

「……では、行きましょうか。」

「はい!」

私が歩くといつも彼女は後ろからついてきてくれる。私の邪魔にならないよう、後ろにいるのだろう。些細な心遣いが身に染みる。

「この映画です!」
映画館に着いて彼女は一目散にチケット売り場に向かった。はしゃぐ無邪気な様子と楽しそうな光が私の頬を緩ませる。

「なるほど…昔の恋愛映画ですね。」

「はい、昔の映画はどれもモノクロだから、個人的に見やすくて、好きなんです。」

「なるほど…。音声付きで選んでくれますか?」

「はい。席、取れました。」
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