【執着兄弟の溺愛シリーズ】内緒の三つ子を出産したら、執念で見つけ出した凄腕パイロットから重たい独占愛を刻み込まれる
「――凛花!」
翔真さんは私の前まで駆け寄り、懇願するように言った。
「ずっと探してたんだ。ちゃんと話をしよう」
わずかに冷静さを取り戻し、客観的に今の状況をとらえられるようになった。
三年間、一度も出会わなかった彼が再び私の前に姿を現したのだ。きっとそれは偶然ではない。
この間のように一時的に逃げても、問題は解決しない。それに、この道を通らねばアパートまで辿り着くことはできないのだ。
今は子どもも保育園にいる。この際、きちんと話し合うべきだと考えを改め、覚悟を決めた私は翔真さんとすぐそばの小さな公園に向かった。
「はい」
木製の古びたベンチに座る私に翔真さんは公園の近くの自販機で買ったホットコーヒーを手渡してくれた。
「……ありがとうございます」
公園内に人はおらず、私達の間に静かな空気が流れる。
先に言葉を紡いだのは翔真さんだった。
「元気にしてた?」
「……はい」
「そうか。今日まで三年間、俺はずっと凛花のことを探し続けていたんだよ」
翔真さんの言葉に、私はグッと膝の上の拳を握りしめた。
彼がまた私を欺こうとしているのかもしれないと考えると、胸が痛む。
「探してた……? どうしてそんなことが言えるんですか。今日、この場を最後に私とは関わらないでください」
「それ、どういう意味?」
「翔真さんには家族がいますよね? 違いますか?」
「家族はいるけど……」
何やら言い淀む翔真さんに追い打ちをかける。
「やっぱり。翔真さんには綺麗な奥さんと可愛らしい双子のお子さんがいますもんね。私、全部知ってるんです」
この場で全てを洗いざらい話そうと腹をくくった私は、三年前の出来事を翔真さんに話した。
「いや、ちょっと待ってよ。俺には奥さんもいないし、もちろん子どももいない。もしかして……」
困惑したように言うと、翔真さんはスマホを取り出して私に画面を向けた。
「凛花が見たの、この女性と子どもたちじゃない?」
どこかの家の中で誕生日を祝ったのだろうか。
ピースをする双子の後ろに両親と思われる男女がそっと穏やかな笑みを浮かべていた。
「……あ……」
その女性と子どもたちに見覚えがあった。三年前、お揃いの麦わら帽子を被り公園にいたのはこの女性と子どもたちだ。
だとしたら、女性の隣にいる男性は……。
「これ、俺の兄夫婦。で、双子はふたりの子ども」
「え……」
心臓がドクンッと震えた。思いがけない言葉に、焦燥感が一気に押し寄せて指先が震え出す。
「それって……」
「凛花は何か誤解しているんだと思う」
翔真さんの言葉に動揺して言葉を失う。
三年前、翔真さんが既婚者で子どもがいると知り、私は彼から断腸の思いで手を引いたのだ。
でも、一緒にいたのは彼のお兄さんの奥さん、それと子どもたちだったなんて……。
「他にもあるからちゃんと確認して」
翔真さんは指をスライドさせ、他の写真も見せてくれた。その中の一枚には翔真さんの姿もあった。
翔真さんは私の前まで駆け寄り、懇願するように言った。
「ずっと探してたんだ。ちゃんと話をしよう」
わずかに冷静さを取り戻し、客観的に今の状況をとらえられるようになった。
三年間、一度も出会わなかった彼が再び私の前に姿を現したのだ。きっとそれは偶然ではない。
この間のように一時的に逃げても、問題は解決しない。それに、この道を通らねばアパートまで辿り着くことはできないのだ。
今は子どもも保育園にいる。この際、きちんと話し合うべきだと考えを改め、覚悟を決めた私は翔真さんとすぐそばの小さな公園に向かった。
「はい」
木製の古びたベンチに座る私に翔真さんは公園の近くの自販機で買ったホットコーヒーを手渡してくれた。
「……ありがとうございます」
公園内に人はおらず、私達の間に静かな空気が流れる。
先に言葉を紡いだのは翔真さんだった。
「元気にしてた?」
「……はい」
「そうか。今日まで三年間、俺はずっと凛花のことを探し続けていたんだよ」
翔真さんの言葉に、私はグッと膝の上の拳を握りしめた。
彼がまた私を欺こうとしているのかもしれないと考えると、胸が痛む。
「探してた……? どうしてそんなことが言えるんですか。今日、この場を最後に私とは関わらないでください」
「それ、どういう意味?」
「翔真さんには家族がいますよね? 違いますか?」
「家族はいるけど……」
何やら言い淀む翔真さんに追い打ちをかける。
「やっぱり。翔真さんには綺麗な奥さんと可愛らしい双子のお子さんがいますもんね。私、全部知ってるんです」
この場で全てを洗いざらい話そうと腹をくくった私は、三年前の出来事を翔真さんに話した。
「いや、ちょっと待ってよ。俺には奥さんもいないし、もちろん子どももいない。もしかして……」
困惑したように言うと、翔真さんはスマホを取り出して私に画面を向けた。
「凛花が見たの、この女性と子どもたちじゃない?」
どこかの家の中で誕生日を祝ったのだろうか。
ピースをする双子の後ろに両親と思われる男女がそっと穏やかな笑みを浮かべていた。
「……あ……」
その女性と子どもたちに見覚えがあった。三年前、お揃いの麦わら帽子を被り公園にいたのはこの女性と子どもたちだ。
だとしたら、女性の隣にいる男性は……。
「これ、俺の兄夫婦。で、双子はふたりの子ども」
「え……」
心臓がドクンッと震えた。思いがけない言葉に、焦燥感が一気に押し寄せて指先が震え出す。
「それって……」
「凛花は何か誤解しているんだと思う」
翔真さんの言葉に動揺して言葉を失う。
三年前、翔真さんが既婚者で子どもがいると知り、私は彼から断腸の思いで手を引いたのだ。
でも、一緒にいたのは彼のお兄さんの奥さん、それと子どもたちだったなんて……。
「他にもあるからちゃんと確認して」
翔真さんは指をスライドさせ、他の写真も見せてくれた。その中の一枚には翔真さんの姿もあった。