【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
□相棒の二人

微笑ましい関係値

✱ ✱ ✱


 それから一週間が経った金曜日の夜、今日は賢哉さんの職場の人が家にご飯を食べに来る日なので、私はいつもよりも張り切っていた。
 寺巻さんは、ナスとピーマンが苦手ということを聞いたので、それ以外で何か作ることを決めていた。 
 
 賢哉さんが久しぶりに生姜焼きを食べたいと言っていたので、生姜焼きとほうれん草とおひたしは決まっているけど、他を何にしようか迷うところだ。
 
「行ってらっしゃい」

「行ってくる。 夜、寺巻連れてくるから」

 私は「うん、いっぱい作って待ってるね」と微笑むけど、賢哉さんは私を心配して「あまり張り切らなくていいからな? いつも通りでいいから」と言ってくれる。

「うん、わかった。 気を付けてね」

「行ってます」
    
 賢哉さんは私のおでこにちゅっとキスを落とすと、家を出て行った。

「よし、洗濯と掃除しよう」

 今日は休みをもらったので、朝から部屋の掃除をして洗濯をして、いつも通りに家事をこなす。

「夜ご飯、何作ろうかな」

 話に聞く感じだと、賢哉さんの相棒の寺巻さんはよく食べる人らしく、お肉が好きだという情報は聞いている。
 お肉は今日生姜焼きにするし、サラダも用意するし、後もう一品お肉あった方がいいかな?
 
「悩むな……」
 
 チキン南蛮はこの間作ったからな……。そうだ、鶏の照り焼きでも作ろうかな?
 鶏の照り焼き、賢哉さんが美味しいって食べてくれたし、味付けがちょうどいいって褒めてくれたのが嬉しかったから。

 うん、もう一品は鶏の照り焼きにでもしよう。寺巻さんは、鶏の照り焼きが好きかはわからないけど、作ってみようかな。
 喜んでもらえると、いいんだけど……。
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