【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。


 仕事で疲れていても、舞美絵の顔を見るだけで癒やされるし、優しくなれる。
 俺にとって、舞美絵はそんなにも大事な存在なんだ。舞美絵がいないと、俺は困る。
 舞美絵だけが、俺の人生に必要な存在だ。 ずっとずっと、幸せにしたいと思う。

「舞美絵、風呂出たぞ」

 シャワーを浴びて寝室へと入っていくと、舞美絵はベッドに座っていた。

「おかえりなさい」

「舞美絵、寂しかったよな、ごめんな」

 ベッドのそばに行き、舞美絵を抱きしめる。

「ううん。帰ってきてくれたから、もう寂しくないよ」

「そっか。もう寂しくないか?」

 舞美絵は「うん……もう平気」と微笑む。

「そっか」

「ごめんね。わがまま言って」

「こんなの、わがままの内に入らないよ」

 舞美絵のわがままは、わがままなんかじゃない。 俺は舞美絵に甘えてもらえることが嬉しい。

「賢哉さん……大好き」

「ん、俺も大好きだよ」

 舞美絵のおでこにキスを落とすと、舞美絵をベッドに寝かせる。

「もう遅いから、寝な」

「うん、ありがとう」

「おやすみ」

「……おやすみなさい」

 俺がそばにいたことで安心したのか、舞美絵はすぐに眠りに落ちた。

「寝顔、かわいいな」 

 舞美絵の寝顔は、子供みたいな寝顔をしている。そもそも舞美絵は割と童顔だから、少し幼くも見える。 
 三十歳だと言われても、最初は見えなかった。もう少し年下かと思っていたくらいだ。 すっぴん姿の舞美絵は、特に幼さが残っている。

「……愛してるよ、舞美絵」

 俺は舞美絵の頬にもキスを落とすと、舞美絵を起こさないようにリビングへと避難し、ドライヤーで髪を乾かした。

「よし、俺も寝るか」

 今日はなんだか、ドッと疲れた。
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