【完結】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。


「うん。よろしくね、パパ」

 私たちの元に来てくれたかわいい天使、産まれてきてくれて、ありがとう。

「今日は二人でお祝いしよう、たくさん」

「うん」

 この子が産まれてから、初めてこの家で過ごすのが楽しみだ。 私たちはこの家で、これからも愛おしい我が子の成長を見守っていくんだから。

「そういえば、寺巻も子供見たいって言ってたし、今度また呼んでやるか」

「そうだね。呼んであげようよ、きっと楽しみにしてると思うし」

「……ま、俺にとってアイツも家族みたいなものだしな」

 寺巻さんと賢哉さんは、相棒でありお互いの理解者だと賢哉さんは言っていた。 賢哉さんも寺巻さんも、お互いに大事な人を亡くした過去を持つ相棒であり、同士と言ってもいい。
 そんな二人はもう、家族同然な存在であることに違いはない。
 
「寺巻さんも、きっと嬉しいと思うよ。賢哉さんにも家族が出来たこと」

「そうだな。アイツは意外と心の優しいヤツだからな」

 ハンドルを握りながらそう話す賢哉さんは、どこか嬉しそうに微笑んでいた。
 
「寺巻さんにも子供の写真送ってあげたら?」

「写真か。……そうだな、一応送っといてやるか。無事に産まれたってことは伝えてるけど」

 私はチャイルドシートで眠る我が子を眺めながら、「帰ったら、名前決めなきゃね」と呟いた。

「この子に相応しい名前、考えなきゃ。大人になった時に、この名前で良かったって誇れる名前、付けてあげたい」

「そうだな。大人になった時、きっとイケメンになるだろうからな」

「賢哉さんに似て?」

「ああ。……って、何を言わせるんだ」

「ふふふ」 

 でもこんな会話が出来るのも、愛おしい我が子がいるからだよね。
 私に大切な宝物をくれてありがとう、賢哉さん。これからもずっと、あなたを愛してる。
 


【THE END】
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