【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。


「ちょっと待てよ、俺以外の男と結婚しただと? どういうことだよ」

 私は雪輝に向かって「どういうって、そのままの意味だけど」と言い返す。

「私、もう結婚してるの。 あなたよりもずっといい人よ。あなたより賢くて、強くて思いやりのある人だし、あなたよりイケメンなの。あなたよりずっとセックスも上手いし」

「はあ? お前……とんだクソビッチかよ!」

「なんとでも言えばいいわよ!……わかったら、私の前から消えて」

 そう言って立ち去ろうとした時、雪輝が「おい、待てよ!」と私の腕を掴んでくる。

「ちょっと、離してっ!」

 なんとか逃れようとするけど、力が強くて逃げられない。

「お前、俺のことバカにしたよな?」

「何よ。事実を言っただけじゃない」

「なんだと?」

 なんとかしてここから逃げなきゃ……。何するか、わかったもんじゃない。

「お前、俺がせっかく結婚してやるって言ってんのに、何なんだよその態度は?」

「結婚してくれなんて、私は頼んでない」

「お前、俺のこと愛してるって言ったよな? なあ?言ったろ、愛してるって」

 ダメだ……逃げられない。 どうしよう……。

「お願いだから、離してっ! 痛い!」

「愛してるなら、俺と結婚出来るだろ? なあ?」
 
 ダメだ……雪輝、完全に暴走してる。 でも止める術は私にはない。

「離してよ……雪輝、離してっ!」

「俺という男がいるのに、他の男と結婚とか、ナメてんのか?」

 助けてっ……賢哉さん、助けてっ……!

「お願い……離してよ。痛い」

「お前が俺と結婚するって言うなら、離してやるよ」

「っ……やだっ」

 どうしよう……もう逃げられない。

 そう思った時だったーーー。
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