【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
さっき、あんなに激しいキスをされたんだから……とつい期待してしまう。
「あんなに俺を誘っておいて、その気はないって?」
「ち、違っ……誘ったわけじゃなくてっ」
隣にいる私の背中をグッと掴んで引き寄せる賢哉さんは、「その気にさせたんだから、逃げるなよ」と私の唇を塞いでくる。
「ん……んっ」
賢哉さんはその唇を首元に這わせながら、シルクのパジャマの中に手を伸ばしていく。
「そんなにかわいい顔して煽られると、止められなくなる」
「っ……賢哉、さんっ」
私自身も、その日は賢哉さんのことを熱く求めてしまったようで、賢哉さんの理性は何度も崩壊してしまった。
あの時雪輝に賢哉さんはセックスが上手いと言ったけど、それは私の本心だ。 何度も何度も、気持ち良くさせられてしまうからだ。
雪輝としてる時は、その気持ち良さを感じたことなんてなかった。
✱ ✱ ✱
「賢哉さん、ニュース見たよ。女優の三神まゆが逮捕されたって、本当?」
ある日、私は仕事から帰宅した賢哉さんに、すぐそう問いかけた。
「ああ、実は数ヶ月前からマトリがマークしてた女だ」
今人気の女優の三神まゆが、大麻を所持していたとして逮捕されたと、先ほどニュースで流れていたのを見てびっくりしてしまった。
三神まゆが逮捕されたことにより、どのメディアも速報で流していた。
「マーク……してたの?」
「ああ、三神まゆに似た女がとあるバーに入っていくのを目撃されていた。 表は普通のバーだが、そこは実は、麻薬取引が行われているというウワサがあったバーだったんだ」
賢哉さんはソファに座ってネクタイを緩める。
「麻薬……取引?」
「そうだ。 普通のバーじゃなかったってことだ」