【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
 

 さっき、あんなに激しいキスをされたんだから……とつい期待してしまう。

「あんなに俺を誘っておいて、その気はないって?」

「ち、違っ……誘ったわけじゃなくてっ」

 隣にいる私の背中をグッと掴んで引き寄せる賢哉さんは、「その気にさせたんだから、逃げるなよ」と私の唇を塞いでくる。

「ん……んっ」

 賢哉さんはその唇を首元に這わせながら、シルクのパジャマの中に手を伸ばしていく。

「そんなにかわいい顔して煽られると、止められなくなる」

「っ……賢哉、さんっ」

 私自身も、その日は賢哉さんのことを熱く求めてしまったようで、賢哉さんの理性は何度も崩壊してしまった。
 あの時雪輝に賢哉さんはセックスが上手いと言ったけど、それは私の本心だ。 何度も何度も、気持ち良くさせられてしまうからだ。
 雪輝としてる時は、その気持ち良さを感じたことなんてなかった。

✱ ✱ ✱

「賢哉さん、ニュース見たよ。女優の三神まゆが逮捕されたって、本当?」

 ある日、私は仕事から帰宅した賢哉さんに、すぐそう問いかけた。

「ああ、実は数ヶ月前からマトリがマークしてた女だ」

 今人気の女優の三神まゆが、大麻を所持していたとして逮捕されたと、先ほどニュースで流れていたのを見てびっくりしてしまった。
 三神まゆが逮捕されたことにより、どのメディアも速報で流していた。

「マーク……してたの?」

「ああ、三神まゆに似た女がとあるバーに入っていくのを目撃されていた。 表は普通のバーだが、そこは実は、麻薬取引が行われているというウワサがあったバーだったんだ」
 
 賢哉さんはソファに座ってネクタイを緩める。

「麻薬……取引?」

「そうだ。 普通のバーじゃなかったってことだ」
< 95 / 127 >

この作品をシェア

pagetop