【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。


「俺も歯磨きしてくるから、ちょっと待ってて」

「うん」

 私はベッドの上に横になり、賢哉さんが戻ってくるまでスマホを見ていた。

「……これ、かわいい」

 ネットショッピングサイトを開いていた時、かわいいワンピースを見つけた。 花柄のワンピースなんだけど、花柄が小さめで色もかわいくて、見ているとつい欲しくなる。

「これもかわいいなあ」

 こっちのワンピースはシンブルなデザインなんだけど、それがまた着やすそうでかわいい。

「白もかわいいけど、このブルーもかわいい」

 爽やかな色でいいかも……。賢哉さんは、どっちが好みなんだろうな。

「お待たせ、舞美絵」
 
 寝室へと戻ってきた賢哉さんは「何見てるんだ?」とベッドに潜り込む。

「ネットショッピングサイト。暇つぶしに見てたの」

「そっか。なんか欲しいものあった?」

 私はスマホの画面を見せながら「これかこれ、かわいいなって思ってる」と気になっているワンピースを見せた。

「どっちも似合いそうだけどな」

「そうかな?」

「似合うと思うよ、どっちも」

 賢哉さんにそう言われると、やっぱり嬉しい。

「ありがとう、賢哉さん」

「買えば? なんなら、俺がプレゼントするよ」

「え、それは申し訳ないから……大丈夫」

 私はスマホを充電器に差し込み、ベッドに深く潜った。

「似合うと思うけどね、どっちも。 着てるところ、俺は見たいかな」

「……じゃあ、考えとくね」

「ああ、考えてみな」

 隣で髪の毛を撫でながら、優しくキスをくれる賢哉さんに、私は「さっきの続き……しないの?」と聞いてしまった。

「したいのは、舞美絵の方だろ?」

「そ、そんなこと……ないもん」
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