すき、きらい、キス。
わたしはゴリゴリの男らしい人が好きだし、こいつは可愛らしい女の子が好みらしい。


高校に入って髪こそ伸ばしてるけど、前髪はどっちかって言うとかきあげ気味だし、清楚という言葉は似合わないわたし。

対する月城も、まぁまぁキレイな顔だとは思うけどタイプじゃないし、髪はサラサラセンターパートだし、線だって細い。ジョン様と言うよりは、韓国男子寄り。


つまりは、お互いに真逆のタイプを挙げている。

……んだけど。


「運命って希望が通らねーから運命なんだろ」


一刀両断。わたし達の無謀で淡い願いは、瞬く間に消え去った。

くっそぅ。海を渡らないことには、ジョン様と同じ空気を吸うことも出来ないしなぁ……。


そんなことを思っていた時、


「でもさー。おまえら、いつもケンカしてるけどなんだかんだ仲良いよな」


お調子者の毛利の声が教室に響いた。


「試しに付き合ってみれば?」


「…………は?」
「…………え?」


隣の月城と、また声が重なった。

いま、なんて?


「なにそれ、アツ!」

「名物カップル誕生じゃん!」

「熟年夫婦からケンカップルってこと?」
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