あの夏、君だけを見ていた

1話 夏休み

「海斗、夏休み何すんのー?」
夏休み前最後の授業の日。いつものグループ。

「俺?俺ね、免許取る」
「やっと金貯まったー!」

「おー!おめでと!バイト頑張ってたもんな!」
「頑張れー」
「でもさ、東京住んでたら車要らなくない?」

「地元だと車持ってる人結構いるよ」

「そっか、海斗 湘南だもんね」

「そ、海辺ドライブしたいからねん」

「彼女乗せてドライブするんだろ」
「教習所に可愛い子いるといいね」

「バカ、何しに行くと思ってんだよ」
「俺は免許取りに行くんだよ」

まさかこの夏、教習所で君に出会って恋するなんて、夢にも思わなかった。
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