あの夏、君だけを見ていた
17話 この夏だけ
「海斗くん……!聞いてっ!」
珍しく紬ちゃんから声を掛けてくる。
その顔見たら分かる、仮免受かったんでしょ?
あーもう、可愛い。
「あのね、仮免受かった!受かってた!」
「やったね、俺も」
「お互い仮免合格おめでとー!」
試しに手を出してみると、
テンションが上がった紬ちゃんはハイタッチをしてくれる。
……やっべえ、触っちゃった。
「おめでと、ほんと良かった」
心底安心したような顔をする紬ちゃん。
「こっから路上だよ、がんばろ」
「わーん、私大丈夫かな……」
急にしょんぼりした紬ちゃんを見て、つい、言いたくなってしまった。
「……お祝いに、飯、とかどう」
「……え、二人で?」
その顔を見ただけで、ダメだよねって分かる。
あー、俺、何言ってんだバカ。
「だよね、じゃあそこのコンビニでアイス買うのは?」
いつもの調子で言うと
「うん、いいね」
と、紬ちゃんが乗ってくる。
紬ちゃんはアイスを選ぶのにも真剣で可愛い。
「これにする」
と手に取ったアイスを取り上げる。
「ちょっと、お金……」
「要らない、俺が紬ちゃんのことお祝いしたいの」
「なんで……」
ほんとに不思議そうな顔をするから嫌になる。
……好きだから、とか言ったら、どうすんの?
「はは、ごめん、フェアじゃないか」
そんなん、フェアじゃないよね。
困らせるって分かってて、そういうの言いたくない。
「アイス買ってくれてありがと」
教習所までアイスを食べながら二人で歩く。
……この夏だけ、この夏だけでいいから、君の隣にいさせて。
珍しく紬ちゃんから声を掛けてくる。
その顔見たら分かる、仮免受かったんでしょ?
あーもう、可愛い。
「あのね、仮免受かった!受かってた!」
「やったね、俺も」
「お互い仮免合格おめでとー!」
試しに手を出してみると、
テンションが上がった紬ちゃんはハイタッチをしてくれる。
……やっべえ、触っちゃった。
「おめでと、ほんと良かった」
心底安心したような顔をする紬ちゃん。
「こっから路上だよ、がんばろ」
「わーん、私大丈夫かな……」
急にしょんぼりした紬ちゃんを見て、つい、言いたくなってしまった。
「……お祝いに、飯、とかどう」
「……え、二人で?」
その顔を見ただけで、ダメだよねって分かる。
あー、俺、何言ってんだバカ。
「だよね、じゃあそこのコンビニでアイス買うのは?」
いつもの調子で言うと
「うん、いいね」
と、紬ちゃんが乗ってくる。
紬ちゃんはアイスを選ぶのにも真剣で可愛い。
「これにする」
と手に取ったアイスを取り上げる。
「ちょっと、お金……」
「要らない、俺が紬ちゃんのことお祝いしたいの」
「なんで……」
ほんとに不思議そうな顔をするから嫌になる。
……好きだから、とか言ったら、どうすんの?
「はは、ごめん、フェアじゃないか」
そんなん、フェアじゃないよね。
困らせるって分かってて、そういうの言いたくない。
「アイス買ってくれてありがと」
教習所までアイスを食べながら二人で歩く。
……この夏だけ、この夏だけでいいから、君の隣にいさせて。