ゆびきりげんまん
その日の放課後、今日はバイトも何もないという葵唯と一緒に教室を出て靴箱へと向かう。
「今日どうする?どっか寄る?」
「文化祭終わったらすぐ中間あるし勉強してく?」
「えぇ〜」
「えぇー、じゃないし。いっつもギリギリなんだからやるよ」
「だって紬の教え方厳しいんだもん」
「簡単な問題すら解けない葵唯が悪い」
「すみませんね、バカで!!」
こうしてテスト前に一緒に勉強すると、葵唯の成績はいつもよりも良くなるらしく1度だけ葵唯のお母さんに感謝された事がある。
1年生の頃、1人じゃやる気が出ないという葵唯を引っ張って一緒にやり始め今では恒例になっていた。
学校から最寄りの駅の中にはファミレスやコンビニがあり、身に覚えのある制服を着た子達が歩いていた。
ファミレスに入ると窓際の席に案内され、適当にデザートを頼んでテキストとノートを開く。
すると、ブブッと私のスマホが震えた。
《今日はもう学校終わり?》
それは神崎さんからのメールだった。
《終わりました。来月中間テストがあるので友達とこれから勉強です!》
…少し、馴れ馴れしいだろうか。
ポンッと送るとすぐさま既読がついた。