Dying music 〜音楽を染め上げろ 高2編~
変化


暖かな陽光が窓から降り注ぐ。校庭の桜の木は青い葉をつけ、風に揺れている。

僕らは2年生になった。

クラス替えもあり、僕は文系コースの2組になった。彩音も同じく文系コースの2組。恭也と怜斗は文系コース1組、涼は理系コース4組、色葉は2年次から特進クラスである6組へ。そして現在、軽音楽部は新しい部室へお引越し中。




「涼さん!それ俺持ちますよ!」

「おぉ、ありがとう!」


元気に話すこの子は寺門真広《てらかどまひろ》。1年生でギターを担当している。ハキハキしていてめっちゃ明るい。体験入部初日に軽音楽部入るって宣言してきたポジティブ人間。


「颯太、これ反対側持って。」

「うっす。」


須藤颯太《すどうそうた》。1年生の中で唯一の楽器経験者でドラム担当。無口でクールっぽいけれど分からないところ聞いてきたり色々話してきたり、結構素直な子。

1年生。

そうです。僕たち先輩になりました。まさか自分が先輩になるとは思わなかったよね。去年創部したばかりなのに新入部員が3人も入部してくれた。

3人…、だよ?もう一人人は誰かって?それはね、


「ナツさーん!これどこ置けばいいですか?」

「それ窓際のデスクの上。ありがとうね、―ゆずな。」



去年、清条高校行くって宣言してきた元・ギャルっ子、角川ゆずな。見事に有言実行で今年の春に清条に入学してきただって偏差値30台からの下剋上受験だったからね。合格の連絡が来たときはさすがに驚いた。軽音楽部に入部後、キーボードを担当している。



「わぁー!誰か助けてーっ!」



廊下から怜斗の助けを求める声が聞こえる。あいつ、ロッカー用品一人で持っていこうとしたな。ったく。

軽音楽部は今年から視聴覚準備室が部室になった。前の部室よりずっと広く、のびのびと活動ができる。それに視聴覚準備室は離れの棟にあるから、多少音量を上げても問題ない。活動日は今までの週2回から月、水、金の週3活動に変更。顧問は前年度に引き続き内田先生。



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