20年越しの初恋カメラの向こうの君と
湯船から上がった愛斗は、体をタオルで拭き、部屋へ戻った。柔らかな明かりの下、布団に横になって待っていた敦子の隣にそっと入り込む。石鹸のさわやかな香りと温もりが二人の間に広がり、肩を寄せ合うようにして、静かな眠りについた。
翌朝、朝日がカーテンの隙間から柔らかく差し込むと、二人は自然に目を覚ました。身支度を整えた後、家族のもとへ向かい、笑顔で別れの挨拶を交わす。「また近いうちに必ず来ます」と告げると、借りておいたレンタカーに乗り込み、旅立ちの時を迎えた。
車は街並みを抜け、高速道路へと入っていく。途中で一度コンビニに立ち寄り、必要なものを補給した後、古賀インターチェンジへ。ここには昔から評判の高いパン屋があり、二人は早速店に足を運んだ。
看板メニューであるひき肉カレーパン(中辛)とチーズ入りカレーパンを一つずつ買い求め、次のパーキングエリアへと向かった。フードコートのテーブルに着くと、二つのパンを半分ずつ分け合って食べ始める。スパイスの風味が口いっぱいに広がり、チーズのまろやかさが辛さを和らげて、どちらも絶品だった。
敦子はさらに米粉入りよもぎあんぱんを選び、もっちりとした食感と上品な甘さを楽しむ。愛斗は蜜漬けりんごを手に取り、シャキッとした歯ごたえと甘酸っぱい味わいに頷いた。飲み物は愛斗がカフェラテ、敦子がアイスのブラックコーヒーを注文し、ゆっくりと朝のひとときを過ごした。
「どれも本当に美味しいわね」
「うん、こういう立ち寄り先での発見も旅の楽しみだな」
食事を終えると、パーキングエリアの売店でお土産選びを始める。家族や知人の好みを思い浮かべながら、それぞれに合った品を選んで袋に詰め込んだ。
準備を整えた二人は再び車に乗り込み、エンジンをかける。これから向かう先は大分県。新たな景色と時間が待っていることを感じながら、車はゆっくりと駐車場を出て、次の道へと走り出した。
駐車場へと向かい、車に乗り込むと、二人は大分県を目指して走り出した。道は順調に流れ、約一時間ほどで目的地へと到着する。
ロケ用の施設に着くと、まず控室へと入った。敦子はメイクさんに席を勧められ、丁寧に化粧を施してもらいながら、髪型も撮影に合わせて整えてもらう。その間、愛斗は別室で衣装に着替え、鏡を見ながら自分で髪をセットしていく。準備が整うと、二人は並んで撮影現場へと向かった。
現場に着くと、まだカメラマンやスタッフが機材の調整をしている最中だった。敦子は周りに人がいるのも気にせず、愛斗のもとへ近づくと、そっと唇を重ねた。柔らかく短い口づけに、愛斗は目を細めて嬉しそうに笑い返す。
「準備ができるまで、もう少し待とうか」
二人は肩を並べ、穏やかな空気の中で、撮影が始まる瞬間を待っていた。
待っていて撮影の時間になり撮影を開始。
司会の西山結愛は挨拶をしました。
「皆さんこんにちわ 旅する二人の旅番組が始まりました今日のゲストは新婚ホヤホヤの俳優で演歌歌手末山愛斗さん女優の仙道敦子さんです」
「よろしくお願いします」
「末山愛斗です 今日は妻の敦子と初めて旅番組に出演しますよろししくお願いします」
「同じく女優の仙道敦子です」
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