少女漫画みたいなことは起こらない!?
帰路
「でも以外」
一緒に帰りながら山崎くんが言う。
「なにが?」
「宇井原さんみたいな真面目そうな人でも聞きそびれることってあるんだね」
「あー・・・ちょっと考え事してて・・・」
目の前に座っていた朔のことを考えてたなんて口がさけても言えない・・・。
「そうなの?まあいいや、えっと委員会の内容だよね?・・・明日の昼休みに1、2年は図書室に集合してって言ってたよ」
「え!なんで!?」
「なんか本棚の整理整頓と掃除をするらしい。図書室使う人がいなくて棚にほこりが被ってるからって」
「なるほど・・・」
確かに、中学校の頃と比べみんな図書室に行っている人は見かけないかもしれない。
わたしはむしろ人がいないのを好都合としてよく利用しているが・・・。
「わかった。ありがとう!」
「どーいたしまして」
にこりと山崎くんが笑う。本当にいい人で助かった。
「じゃあ俺バスだから、ここで」
「うん!本当にありがとう!」
「何回もいいって」
お互い手を振りながら別れ、わたしは駅に向かい電車に乗り込んだ。
(今日は色々あったな・・・)
夢に朔が出てきたと思ったらまさかの委員会が一緒。初対面の同じクラスの男子とも話してしまった。2年になってそうそう色んなことが起こりすぎて流石に疲れてしまった。
(今日は早く寝よう)
そんなことを考えながら最寄り駅で降り、帰路につく。