少女漫画みたいなことは起こらない!?
図書室2
ふわふわな髪に完璧なルックス、どこからどうみても朔本人だ。
(嘘。朔が・・・図書委員!?)
確か昔の記憶では朔は本が嫌いだったはずだ。なのにどうして・・・。
「遅刻は気をつけてくださいねー。それでは・・・そこの端の席に座ってください」
「はい」
先生が指定したのはまさかのわたしの目の前の席!
(まって、流石に無理かも!)
わたしの心臓は爆発しそうなほどドキドキしており、緊張しすぎて前を見れない。
そんなわたしをよそに朔は目の前の席に腰を下ろすと、
「ねぇ。」
と囁いた。
(えっ!わたし?)
意を決しそっと目線を上に上げるが・・・どうやら隣の席の友達に声をかけただけらしい。
自意識過剰な自分が恥ずかしくなりまた目を逸らしてしまう。
(声かけられたかもなんて思っちゃって・・・そんなはずないのに・・・)
わたしと朔は小さい頃はとても仲が良かった。一緒に公園で遊んだり、お互いの家族とプールやバーベキューをしたりなど、数え切れないほど遊んだ記憶がある。
どんなときでも優しく、いつも守ってくれて、かっこいい朔が大好きだった。
当時のわたしは、この先もずっと朔と一緒にいれると思っていた。
しかし、小学校6年生のある頃を境に、朔はわたしと話してくれなくなった。
何度も話そうと試みたけれどそのたびに受け流され、まともに話もできないまま小学校を卒業し、中学校でも喋ることなく高校へ進学した。
なんで朔がわたしと話してくれなくなったのか原因が分からず、もう一生このまま話せないのかと思うたびに涙が込み上げてきた。
好きな人に無視されるのは、本当に辛い。でも原因が分からないまま諦めることもできない。
せめて話し合いさえできれば__。そう思っていたが、容姿端麗、成績優秀な朔の周りにはいつも友達がおり、可愛い女の子に囲まれているため、わたしはすっかり自信がなくなってしまった。
キーンコーン・・・
チャイムの音が聞こえハッと顔を上げると委員会は終わっていた。
(しまった!内容全然聞いてなかった!)
仕方がないので誰かに聞くしかない。
(そういえば朔は・・・!)
部屋の中を見渡すが朔の姿は見えなかった。どうやらすでに帰ってしまったらしい。
「はぁ・・・何してるんだろ、わたし。」
朔を見るとどうしても心がモヤモヤしてしまう。陰鬱な気持ちになりながら荷物をまとめ昇降口へ向かうと、同じクラスの図書委員になった男子がいた。
(確か、山崎くんだったかな)
ちょうどいいので山崎君に委員会の内容を聞くことにした。
「山崎くん!」
「あれ?えっと・・・宇井原さん?どうしたの?」
「実はさっきの委員会の話聞いてなくて・・・どんな内容だったか教えてもらってもいいかな?」
と、わたしがゴニョゴニョと伝えると、山崎君は微笑みながら了承してくれた。
「宇井原さんって駅のほう?」
「うんそうだよ!」
「じゃあ方面一緒だから一緒に帰りながら教えるよ」
「ほんと!?助かります・・・!」
(山崎くんいい人で良かった・・・!)
ちゃんと話を聞いていなかったことに少し恥ずかしさを覚えながらも、教えてくれることに安堵していたため、陰でわたしたちを見つめている視線には気付かなかった。
(嘘。朔が・・・図書委員!?)
確か昔の記憶では朔は本が嫌いだったはずだ。なのにどうして・・・。
「遅刻は気をつけてくださいねー。それでは・・・そこの端の席に座ってください」
「はい」
先生が指定したのはまさかのわたしの目の前の席!
(まって、流石に無理かも!)
わたしの心臓は爆発しそうなほどドキドキしており、緊張しすぎて前を見れない。
そんなわたしをよそに朔は目の前の席に腰を下ろすと、
「ねぇ。」
と囁いた。
(えっ!わたし?)
意を決しそっと目線を上に上げるが・・・どうやら隣の席の友達に声をかけただけらしい。
自意識過剰な自分が恥ずかしくなりまた目を逸らしてしまう。
(声かけられたかもなんて思っちゃって・・・そんなはずないのに・・・)
わたしと朔は小さい頃はとても仲が良かった。一緒に公園で遊んだり、お互いの家族とプールやバーベキューをしたりなど、数え切れないほど遊んだ記憶がある。
どんなときでも優しく、いつも守ってくれて、かっこいい朔が大好きだった。
当時のわたしは、この先もずっと朔と一緒にいれると思っていた。
しかし、小学校6年生のある頃を境に、朔はわたしと話してくれなくなった。
何度も話そうと試みたけれどそのたびに受け流され、まともに話もできないまま小学校を卒業し、中学校でも喋ることなく高校へ進学した。
なんで朔がわたしと話してくれなくなったのか原因が分からず、もう一生このまま話せないのかと思うたびに涙が込み上げてきた。
好きな人に無視されるのは、本当に辛い。でも原因が分からないまま諦めることもできない。
せめて話し合いさえできれば__。そう思っていたが、容姿端麗、成績優秀な朔の周りにはいつも友達がおり、可愛い女の子に囲まれているため、わたしはすっかり自信がなくなってしまった。
キーンコーン・・・
チャイムの音が聞こえハッと顔を上げると委員会は終わっていた。
(しまった!内容全然聞いてなかった!)
仕方がないので誰かに聞くしかない。
(そういえば朔は・・・!)
部屋の中を見渡すが朔の姿は見えなかった。どうやらすでに帰ってしまったらしい。
「はぁ・・・何してるんだろ、わたし。」
朔を見るとどうしても心がモヤモヤしてしまう。陰鬱な気持ちになりながら荷物をまとめ昇降口へ向かうと、同じクラスの図書委員になった男子がいた。
(確か、山崎くんだったかな)
ちょうどいいので山崎君に委員会の内容を聞くことにした。
「山崎くん!」
「あれ?えっと・・・宇井原さん?どうしたの?」
「実はさっきの委員会の話聞いてなくて・・・どんな内容だったか教えてもらってもいいかな?」
と、わたしがゴニョゴニョと伝えると、山崎君は微笑みながら了承してくれた。
「宇井原さんって駅のほう?」
「うんそうだよ!」
「じゃあ方面一緒だから一緒に帰りながら教えるよ」
「ほんと!?助かります・・・!」
(山崎くんいい人で良かった・・・!)
ちゃんと話を聞いていなかったことに少し恥ずかしさを覚えながらも、教えてくれることに安堵していたため、陰でわたしたちを見つめている視線には気付かなかった。