劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
「猫、好きなのか?」

「はい!大好きです!」

マシューが屋根の上に座ると、一匹の黒猫がマシューに近付いてきた。ジルに見た目は似ているものの、当然この猫は人の言葉は話さない。

「ニャ〜」

「か、可愛い!」

マシューは黒猫を撫で、隣にいるアルバートの方を見た。そして驚愕する。アルバートは大量の猫に囲まれていた。膝の上で甘えている猫が二匹、頭の上に乗っている猫が一匹、腕に向かって戯れている猫が数匹いる。猫に群がられているアルバートは笑みを浮かべていた。

(う、羨ましい……)

マシューがその光景を見ていると、アルバートが「何?」と顔を向ける。マシューは素直に言った。

「ホープ先輩、猫にモテモテで羨ましいです」

「俺は動物の言葉がわかるから。猫以外にも懐かれる」

「あっ、そうでしたね」

しばらく沈黙が流れる。アルバートが口を開いた。

「俺は部活は入ってない。帰宅部だ」

「えっ?」
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