劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
ラルフはそう言い、他の生徒のところにお菓子を配りに行った。ラルフが行った後、ジュディスがマシューとハリーに冊子を配る。

「これ、今日のハロウィンパーティーのイベント時間が書いてあるから」

「ありがとう」

吹奏楽部の演奏、ウィルフレッドによるクイズ大会、フローレンスによる魔法のショーなどイベントが数多く書かれていた。

「どれも楽しそうだね!ジュディス、演奏頑張ってね!」

「ちゃんと聴くからな!」

マシューとハリーの言葉に、ジュディスは「頑張るけど、緊張してきた……」と大きく息を吐いた。一年生はこのハロウィンパーティーが初めての演奏会となる。緊張するのも当然だろう。ハリーがジュディスの肩を叩く。

「とりあえず、なんか食おうぜ。ほら、腹が減っては何とかって言葉聞いたことあるし!」

「どこの国の言葉?それに何とかって何?」

ジュディスが首を傾げると、「それは日本の言葉。腹が減っては戦はできぬのことでしょ?」と声が飛んできた。声のした方を見ると、黒猫の仮装をしたミラがジュースのグラスを手に立っている。
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