劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
マシューは時計を見た。そろそろ朝ご飯を食べに行かないと、一限目の授業に遅れてしまう。

「ジル、行ってきます」

「行ってらっしゃい、マシュー」

ジルがマシューの頰にキスをし、見送った。マシューは部屋を出て談話室へと向かう。

「おはようございます」

挨拶をしたマシューに「お誕生日おめでと〜!」とローズが抱き付いてきた。ふわりとバラの香りが漂う。

「今日お誕生日だって聞いたよ!おめでと〜!素敵な一年になりますように!」

マシューを離した後、ローズは笑顔で杖を振る。すると杖の先に光が集まり、花束が現れた。オレンジ系のバラである。

「どうぞ!」

ローズが花束を差し出す。マシューは「あ、ありがとうございます!」と言いながら受け取った。胸がドキドキと高鳴っていく。

(天使様以外からプレゼントを貰うなんて初めてだ……)

「マーキュリー、今日誕生日なのか?」

レンスケに声をかけられ、マシューは頷いた。レンスケは「おめでとう」と言った後、杖を振る。一冊の本が現れた。
< 160 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop