劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
マシューが曲がり角からそっと覗くと、フレイヤがルビー・ホース寮の生徒の集団に声をかけているところだった。その中には、フレイヤとコスプレを楽しんでいたオーロラの姿もある。

「う〜ん。でも、アメジスト・ウルフ寮として出場するんでしょ?」

「フレイヤのことは大事な友達だけど、私はルビー・ホース寮の生徒だし……」

ルビー・ホース寮の生徒たちが顔を見合わせ、出場を渋る。フレイヤの表情がどんどん暗くなっていき、マシューの胸が締め付けられる感覚を覚える。その時だった。オーロラが手を挙げる。

「じゃあ、僕が出場するよ!フレイヤとは戦うんじゃなくて、協力したいからね!」

「オーロラ!ありがとう!」

フレイヤが笑顔になり、オーロラに抱き付く。フレイヤの笑顔が戻ったことにマシューは安堵した。そして、思う。

(フレイヤ先輩が頑張ってくれてたんだ……)

マシューは拳を握り締めた。



「アメジスト・ウルフ寮のチームメイトとして?」

「俺らに参加してほしい?」

「うん。お願いできないかな?あと一人は絶対に必要なんだよね」

マシューは夕食の際、ハリーとジュディスにディセントラ戦の選手の件を話した。ハリーとジュディスは顔を見合わせた後、「ごめん!」と言う。
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