劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
考えながら歩いていたマシューは、前を歩いてきた人とぶつかってしまう。マシューは盛大に尻もちをついた。

「わっ!ご、ごめんなさい!」

「いいえ。こちらこそごめんなさい」

そう言い、マシューに手を差し伸べたのはメーガンだった。マシューは緊張を覚えながらその手を取る。すると、メーガンに手を引かれて抱き締められた。突然のことにマシューは戸惑う。

「ぺ、ペニー先生?」

「最近、マシューくんは保健室に来てくれないわね。先生、少し寂しいわ」

「さ、最近は怪我をすることも少なくなったので!」

レンスケから貰った本のおかげで、魔法薬の調合に失敗することも少なくなっていた。マシューの言葉にメーガンが微笑む。

「何もなくても来てほしいわ。あなたは特別な生徒だもの」

「特別?」

メーガンの顔がゆっくりと近付いてくる。マシューの顔が赤く染まった。その時。

「メーガン先生!!」

どこかヒステリックな大声が廊下に響いた。メーガンがマシューから離れる。振り返ると、ライリーが泣き出してしまいそうな顔で立っていた。
< 181 / 183 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop