劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
(まあ、いっか)

半日も着ていると、最初に袖を通した時に比べて羞恥心は減った。マシューは執事・メイド喫茶を出て廊下を歩く。いつもとは違い、廊下には風船や花が飾られ、すれ違う生徒の顔には笑顔が溢れていた。

(どこ行こうかな……)

迷ったマシューは、最初にハリーたちラビット・トパーズ寮の出し物を見に行くことにした。ハリーのグループは食べ物の出店をするらしく、多くの生徒が並んでいる。

「いらっしゃいませ〜!おいしいよ〜!」

大声で呼びかけているハリーを見つけ、マシューは「ハリー!」と手を振りながら列に並ぶ。ハリーがやっているのはフランクフルトだ。

「マシュー、その格好で歩いてんのか!大変だな!」

「宣伝してこいってレンスケ先輩が言ったからね……」

フランクフルトをマシューは受け取り、齧り付く。肉汁が口の中に溢れ、マシューは「おいしい……!」と頰を緩めた。ハリーが「だろ!」と胸を張る。

「色んなところ、見て回ってこいよ。楽しいぜ!」

「うん!ありがと!」
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