劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
「時間だろ。校長先生のところに行ってこい」

レンスケに言われ、マシューは緊張を覚えながら校長室へと向かう。校長室のドアをノックすると、ヨランダがすぐにドアを開けた。

「マシュー。来てくれてありがとうございます」

「校長先生。これから年越しですけど、僕と一緒でいいんですか?」

マシューの問いに対し、ヨランダは微笑むだけで答えなかった。ヨランダはクローゼットを開け、中からコートを二着取り出す。一着はマシューに差し出された。

「今から出掛けます。コートを着てください」

「出掛けるってどこに行くんですか?」

驚くマシューに対し、ヨランダは「ロンドンです」といたずらっ子のような笑みを浮かべて答えた。マシューは戸惑いながらコートに袖を通す。コートは、まるでマシューのために作られたかのように体にフィットしていた。

「じゃあ、行きましょうか」

ヨランダが手を差し出す。マシューは恐る恐るその手を取った。刹那、マシューの視界がグニャリと歪む。

「ッ!」
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