劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
(そっか。僕はこの学園に来て初めてこの料理を知ったけど、ヘニング先輩はーーー)

マシューが俯きがちになると、彼の目の前に丼が置かれた。中には、湯気の立つ蕎麦が置かれている。マシューが顔を上げると、レンスケが立っていた。

「食え。年越し蕎麦だ」

「レンスケ先輩……」

「食わせてやるって言っただろ」

レンスケはそう言い、椅子に座る。レンスケの前にも蕎麦の入った丼が置かれていた。セバスチャンが「何だこれ!」と蕎麦に興味を示し、レンスケが説明をし始めた。

「マシュー。今、いいですか?」

マシューが横を見ると、ヨランダが立っていた。いつも穏やかで冷静な彼女は今、どこかソワソワと落ち着きがない。

「校長先生。大丈夫ですよ」

「日付けが変わる前に、校長室に来てくれませんか?お願いです」

ヨランダが真剣な表情で言う。マシューは「何かあるのかな?」と思いつつ、首を縦に振った。



夕食を終えた後、ヨランダとの約束の時間になるまでマシューはレンスケとセバスチャンとゲームをしたりして過ごした。
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