劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
(僕、何しようとしてたんだろ……)

マシューは恥ずかしさが込み上げ、叫び出したくなってしまった。ジルから顔を逸らすようにクローゼットを開け、着替えを取り出す。服を着替え終えた後、マシューはテーブルの上に置かれたネックレスを手にした。

「これもつけなきゃね」

ズシリと重いアンティークのネックレスが揺れる。マシューがネックレスを撫でると、ジルが嫌そうな顔をした。

「それ、捨てた方がいいんじゃない?」

「何で?」

「そのネックレス、嫌な感じがするの」

マシューはため息を吐く。ジルはこのネックレスが気に入らないようで、マシューがネックレスを部屋につけて帰った時から「捨てた方がいい」と言う。

「これはペニー先生が僕のためにくれたものだから、捨てられないよ」

「先生が生徒にそんな高そうなネックレスをプレゼントするかしら?怪しすぎるわよ」

ジルが睨むようにネックレスを見る。これ以上話すと喧嘩になるとマシューは判断し、部屋を出ることにした。
< 270 / 312 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop