劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
「マーキュリー、強がるな。蹴られていたところを見せろ」

テオに言われ、マシューは恐る恐る制服のシャツを捲る。青あざがたくさん腹部についていた。ミラがしゃくり上げる。テオは口を開いた。

「ネビュラ。この程度の傷、魔法使いの俺たちならすぐに治せるだろ?お前も手伝ってくれ。……クラシオン!」

テオが呪文と共に杖を振ると、杖の先から金色の光が溢れ出し、マシューの体にできたあざに触れる。温かさをマシューが感じた刹那、あざが一つ消えた。治癒魔法である。

「クラシオン!」

ミラも杖を振り、呪文を唱える。マシューのあざがまた消えた。二人の治癒魔法のおかげで、マシューの体の傷はあっという間になくなってしまった。

「二人とも、ありがとうございます!もう痛くないです!」

マシューが笑いかけると、テオが「それならよかった」と微笑む。ミラの涙もすでに止まっていた。

「マーキュリーくん。本当に大丈夫?無理はしないでほしい」
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