劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
「先生も一緒にカフェ行ったんですか?」

「仲良いんですね〜」

生徒がそう口にすると、ギルバートは胸を張って答える。

「いや、一緒に行こうとしたら二人から「来ないで」と言われてしまったんだ。でも!!あの二人に変な虫がつかないように、メーリンを脅して透明薬を作ってもらって、それを飲んでついて行ったぞ!!」

(メーリン先生、可哀想……)

穏やかで絵のことを色々と教えてくれる魔法薬の先生のことを頭に浮かべ、マシューは苦笑した。一体彼は何を材料に脅されたのだろうか。

「先生。そろそろ授業をしてください」

ヴィヴィアンが手を挙げる。その隣でジュディスも頷いていた。ギルバートは不満そうに唇を尖らせる。

「エバンズ、もう少し可愛い天使たちの話を聞く気はないのか?」

「その天使様たちに報告させていただいた方がよろしいでしょうか?」

ヴィヴィアンの言葉に、ギルバートが「うっ」と言葉を詰まらせる。愛する娘二人に怒られるのは嫌だったのか、ギルバートは「早く席につけ。授業を始める」と言ったのである。
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