劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
メーガンがマシューの手を引き、医務室へ連れて行こうとする。それをジュディスが「待ってください!」と止めた。

「あたしたち、これからノーマ先生の魔法生物があるんです」

「それなら、ノーマ先生の体調不良でさっき休講になったみたいよ」

メーガンがそう言った刹那、マシューたちの前に一頭の犬が現れる。相手に伝えたいことを伝える伝言魔法だ。犬がキャロラインの声で喋り出す。

『一年生のみんな〜。ごめんね〜……。あたし、風邪引いちゃったみたいで、今日の授業は休講。本当にごめんね〜……。薄着で寝ちゃったせいかな〜……」

伝言を伝え終えると、犬がスッと消えてしまう。驚くジュディスとハリーに対し、メーガンが「ね?」とどこか妖艶な笑みを浮かべる。

「マシュー、一時間借りてもいいかしら?」

ハリーとジュディスがゆっくりと頷く。メーガンは満足した様子でマシューの手を引いた。

「マシュー。行きましょう」

「あっ、はい……。ハリー、ジュディス、ごめん。またあとでね」
< 293 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop