劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
「問題ありません。私が全力でサポート致します」

「あ、ありがとう!僕も頑張るね!」

ヴィヴィアンがマシューの前に立ち、先に迷路の中に入る。迷路に足を踏み入れてすぐ、大量のツタがマシューたちを捕まえようと現れる。マシューが杖を振るより、ヴィヴィアンの方が早かった。

「アルブル!」

ヴィヴィアンが呪文を唱え、杖を振る。ツタが一瞬にして枯れ落ちた。マシューは「すごい……!」と目を見開く。

「グラント様が特訓に付き合ってくださっているので……」

ヴィヴィアンは幸せそうに微笑む。その頭の中には、グラントのことがあるのだろう。

(僕も、フレイヤ先輩から魔法を教えてもらおうかな……)

魔法を教えてもらう時間があれば、フレイヤとの距離がもっと近くなるかもしれない。そう考えて、マシューは自分の気持ちに驚いてしまう。

(何これ。何で、フレイヤ先輩を独り占めしたいみたいな気持ちになってるの?)

自分の気持ちに戸惑いを覚えつつ、マシューとヴィヴィアンは迷路を進んでいく。辺りが一瞬にして暗くなった。
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