劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
ヨランダ曰く、このネックレスにかけられている呪いは強力であるものの、熟練の魔法使いや魔女にしか見抜けないものなのだという。泣きじゃくるマシューを、ヨランダが安心させるように微笑んだ。

「マシューはわからなくて当然です。魔法を学び始めてまだ一年も経っていないんですから」

「先生、ごめんなさい……」

マシューはただ謝ることしかできない。フローレンスとラルフが顔を見合わせた。ラルフが口を開く。

「マシュー。このネックレスはどこで手に入れたのかな?」

「そのネックレスは、十二月三十一日にペニー先生から貰ったんです。あと、同じネックレスをダイヤモンド・スワン寮のライリー・カークランドさんもつけてました」

それを聞いたフローレンスの顔色が変わる。彼女はすぐに背中をマシューたちに向け、「回収してくる」と言い走り出した。

「先生、あの、エバンズさんは助かりますか?」

マシューは涙を拭い、訊ねる。マシューの手が小刻みに震えた。何度も狂ってしまったヴィヴィアンの姿が頭の中で蘇ってしまう。
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