劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
「な、何……?」

マシューは何が起きたのかわからないまま、体をさする。数秒かけ、またライリーが攻撃してきたのか、そう思いながら顔を上げた。そこにいたのはライリーではなかった。青みがかった黒髪が見える。

「あなたは、グラント・バッテンクロウさん?」

マシューがグラントの名前を口にすると、彼は怒りを向けたまま「私を知っているのか」と低い声を出す。マシューの肩がびくりと震えた。

グラントがゆっくりと近付いてくる。マシューは恐怖を感じながらも立ち上がった。刹那、胸ぐらを掴まれ、壁に押し付けられる。

「ヴィヴィアンに何をした!!言え!!」

「ぼ、僕は何もーーー」

「嘘を吐くな!!ヴィヴィアンに呪いをかけたのは君だろう!!」

大声で否定され、胸ぐらを掴む手に力が入れられる。小さなマシューの体が宙に浮いた。首が締まっていく。

「苦し……やめて……」

マシューが絞り出すように言い、グラントの手を掴む。力が緩むことは全くない。グラントはマシューを睨み付けていた。
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