劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
マシューの方をチラチラと見ながら生徒たちが話す。マシューが俯いていると、「やめなさいよ」と声が響いた。救いの手か、と期待して顔を上げたマシューは、声の主がパトリシアであることに気付くと表情を曇らせた。パトリシアは意地の悪い笑みを浮かべている。

「そんなヒソヒソと話してたら、こいつに呪われちゃうわよ。こいつは歩く特級呪物なんだから」

パトリシアがそう言うと、ヒソヒソと話していた生徒たちが「確かに!」と言いながらマシューから離れていく。マシューが何も言えないままパトリシアに目を向けると、彼女は顔を顰めた。

「何?あんたが呪いをかけたのは事実じゃない」

「違う!僕は、僕は、やってない!」

マシューがそう否定すると、パトリシアが杖を振った。刹那、マシューの体は吹き飛ばされ、壁に叩き付けられる。

「うっ……!」

「あんたは虫けらよ。這いつくばって生きるのがお似合い」

パトリシアはそう小声でマシューを見下した後、わざとらしく大声を上げた。
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