劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
「マシュー・マーキュリーが睨んできたわ!呪われる!」

他の寮の生徒たちの目が、マシューに突き刺さる。パトリシアは満足そうに笑い、去っていった。



授業中でもマシューは「ヴィヴィアンを呪った」とヒソヒソと囁かれていた。ジュディスとハリーはマシューに話しかけようとしてくれたものの、同じ寮の生徒に「呪われるぞ」と言われ、気まずそうに席に戻っていく。

(ハリーとジュディスはきっと、僕を信じてくれてるはず。でも二人が今僕に話しかけたら、二人まで何か言われちゃうから……。これは、仕方ないことなんだよね……)

マシューはそう自分に言い聞かせ、制服を握り締める。しかしその両目からは涙が滲んでいた。

「呪いをかけた生徒だ」

そう後ろ指を指されながら、マシューは授業を乗り切った。夕食の時間がやって来たものの、マシューは食欲が湧かなかった。

(どうせ、僕が行ったらジロジロ見られるだけだし……)

マシューは夕食を食べず、寮に戻ることにした。廊下を歩いていると、ぼんやりしていたせいか誰かとぶつかってしまう。
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