劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
「私は、マーキュリーくんの味方だよ。絶対」

ミラは真っ赤な顔で宣言する。すると、フェリーチェとマーガレットも「僕も信じてるよ〜」「あたしも!」と手を挙げた。テオがコホンと咳払いをする。

「マーキュリーは嘘を吐いていません。あれは意図的に起こったことじゃない」

「意図的に起こっていたら、マーキュリーくんの姿はもうここにはないでしょう。くだらない噂に流されていないで、絵を描いてください」

ティファニーが両手を使って絵を描きながら言う。マシューたちは返事をし、それぞれの絵と向き合い始めた。その時、部室のドアが開く。

「皆さん、今いいですか?」

顔を見せたのは、美術部顧問であるシャノンだった。全員絵を描く手を止め、シャノンに注目した。シャノンが全員に見えるよう、持ってきたものを見せる。彫刻刀だった。

「彫刻刀を貰ったので、使いたい人がいれば遠慮なく使ってください。話は以上です」

マシューは、初めて見る彫刻刀に興味が溢れた。椅子から立ち上がり、シャノンの元へと向かう。
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