劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
彫刻刀で深く切ってしまっていた。赤い血が止まることを忘れたように流れていく。マシューは痛みで顔を顰めた。

「痛……!」

すぐにシャノンがマシューに駆け寄り、傷を見た。

「これは、かなり深く切っていますね。医務室に行って来なさい」

「はい。行って来ます」

ハンカチで止血をし、マシューは医務室へと向かう。医務室の前に来ると、部屋の中から声が聞こえてきた。

「何で!?どうしてダメなんですか!?あたしは先生の特別じゃないんですか!?」

必死に懇願をしているような声だった。メーガンの冷ややかな声が響く。

「フローレンス先生に改修されてしまったから、あのネックレスはもうないの。諦めなさい。それより、私は校長に睨まれているの。あなたといたらさらに監視が厳しくなる。怪我も病気もしていないのだから、さっさと出て行きなさい」

ドアが乱暴に開き、中からライリーが姿を見せる。ライリーは真っ赤に目を腫らしていた。そんな彼女はマシューに気付くと彼を睨み付け、足早に去って行く。
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