Sugar Space ~5次元から来た君に恋をした~
彼女の髪は、夜の闇の中で生きている星雲のようだった。

街灯が届かない場所では特に美しく、
淡い光がうちゅうの長いまつ毛、潤んだ瞳を優しく照らし
幻想的な輝きを増している。

佐藤はしばらく、彼女の横顔をじっと見つめていた。

「とても綺麗だよ、うちゅう。
…他に言葉が出なくなるくらい。
まるで俺が、星空を連れて歩いてるみたいだ。」


うちゅうの頬が赤くなり、髪の星屑がぴかっと
一瞬、強く瞬いた。


公園に着いて、ふたりは並んでベンチに座り、
空を見上げた。
ちらほらと星が瞬いている。

うちゅうが小さく息を吐いた。

「綺麗……5次元では、もっと近くに星があるけど、
いまは佐藤さんの隣で、遠くの星を見ているのが
すごく不思議で、嬉しい。」

< 14 / 16 >

この作品をシェア

pagetop