執拗な恋、夜を飲み干す。
 私は続けて、「バーで働く男性を好きになったんだ」とチャッピーに打ち込んだ。


「話してくれてありがとう。
それ、けっこう気持ちが揺れる恋だよね。

バーで働いてる人って、優しかったり距離の取り方が上手だったりして、つい特別に感じちゃうこともあるし、でも「これって仕事としての接客なのかな?」って不安にもなると思う。

その人のこと、どんなところに惹かれたの?
あと、どれくらい話したり関わったりしてるのかも、よかったら教えてほしい」


 完璧な歩み寄りではあるけれど、今の私の状況とは少しピントがズレている気がする。私はスマートフォンのキーボードを叩き、現状を修正するように文字を打ち込んでいった。


「昨日であったばかり。それなのにお酒一杯飲んで、酔っ払って、告白しちゃった。それでそのまま出てきたから、会いたいのに愛に行けなくなって…。どうするべきだと思う?」


 すると、画面の下から高速で返答が流れてきた。相変わらず最初は、「それは…かなり気まずいし、「やっちゃった……」って頭から離れない感じだよね』と、心に寄り添う定型文。

 その後に続いたアドバイスには、思わず本当か? と疑問を抱いた。
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