逃げられるものならお好きにどうぞ。
「おぉ、嬢ちゃんが、ユミが言ってた女か」
「俺らに聞きたいことがあるんだろぉ?」
「まぁ、座れや」
男性の一人に手を引かれて、強制的にソファに座らされる。
「へぇ、ユミのダチとは思えねぇな。素朴そうっつうの?」
「バーカ。そういう純情そうなとこが却っていいんじゃねーか。俺は結構好きだぜ」
「っ、あの!」
男たちは、私を置いてけぼりにして談笑を続けている。
それを遮るように声を上げれば、三人の視線が突き刺さってくる。
緊張で声が震えそうになったけど、それはバレないように、なるべく気丈に振る舞いながら声を絞り出した。
「……あなたたちは、失くしてしまった記憶を取り戻す方法を知っているって聞きました。その方法を、教えてもらえませんか?」
私の言葉に顔を見合わせた三人は、ニタニタと笑いながら物知り顔でうなずく。