真昼の星空
「今日ね、出版社で朝電話してきた人に会っちゃったの。」

雅人黙って聞いてる。

「で、なんで別れたばっかりなのにもう次がいるんだとか。」

「付き合ってる時から誰かいたのかとか言ってきて。」

雅人表情変えない。

ただ聞いてる。

陽続ける。

「どうも例の『好きな人』とは上手くいってないみたいだったね。」

少しため息。

「ほんと余計なお世話だと思わない?」

雅人少しだけ頷く。

「思う。」

それだけ。

陽少し安心する。

今日の出来事を一気に話す。

言い終わって少し静かになる。

雅人ゆっくり言う。

「ようちゃん。」

陽見る。

「ちゃんと傷ついてたんだね。」

陽一瞬固まる。

雅人続ける。

「明るく話してるけど。」

「ちょっと悔しかったんでしょ。」

陽涙が出そうになる。

「…うーん…どうだろ。」

雅人静かに言う。

「当たり前だよ。」

「大事にしてた時間なんだから。」

少し救われた顔。

「でもさ。」

「その人はようちゃん失った。」

少し間。

「おかげで、俺は取り戻した。」

陽涙こぼれる。

雅人優しく言う。

「それだけ。」

陽小さく言う。

「…まさくん優しいね。」

雅人首振る。

「そう?」

少し笑う。

「好きな人の話聞いてるだけだよ。」

「全部ようちゃんが可愛すぎるのが原因だから。」

少し笑う。

「俺は何が起きても受け止めるよ。」

真っ直ぐ。

「これまでのことも。」

「これからのことも。」

少し間。

照れながら続ける。

「…と言いつつ。」

「人一倍ヤキモチ焼きだって最近知ったけど。」

陽少し笑う。

雅人照れてる。

陽小さく言う。

「まさくん…」

雅人見る。

陽続ける。

「私ね。」

少し真面目な顔。

「守ってもらうだけの人にはならないよ。」

雅人少し驚く。

陽手を握る。

「私もまさくん守るから。」

雅人固まる。

陽続ける。

「まさくんも10年色々あったでしょ。」

「これからは半分こね。」

雅人目が少し潤む。

「…それ反則。」

陽笑う。

「なんで?」

雅人正直に言う。

「ようちゃんの方が大人になってる。」

陽即答。

「そんなことないよ。」

2人で笑う。

雅人小さく言う。

「…好きになり直してる。」

陽優しく答える。

「私も。」
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