真昼の星空
圭祐が言う。
「諦めて受け入れろ」
美海がまた泣く。
「大人こわいーーー」
希も言う。
「まさくん、絶対ようちゃんしあわせにして!」
旬が天井を見ながら笑う。
「あーこんなに楽しい日いつぶりだろ」
笑い声の余韻が残る中。
広哉がスマートフォンを見ながら言う。
「ついでに読むけど」
視線は画面のまま。
誰かが聞き返す。
「ん?」
広哉が少し間を置く。
そして読み上げる。
「次のHOPEの広告、望月晃」
一瞬の沈黙。
次の瞬間。
叫び声。
「えええ!?」
同時に爆笑。
テーブルが揺れる。
旬が声を上げる。
希が口を押さえて笑う。
凌と圭祐も笑っている。
美海も驚いた顔のまま笑っている。
陽だけが少し呆れた顔。
グラスを持ったまま。
小さくため息をつく。
「もうなんなの。」
呆れた声。
でも。
少しだけ笑っていた。
テーブルの上。
陽のスマートフォンが震え続けている。
画面に並ぶLINEの通知。
出版社の名前。
編集者の名前。
担当者の名前。
次々に増えていく未読表示。
陽が少し疲れた顔で画面を見る。
小さくため息。
智也のニュース。
きっと向こうも対応に追われている。
指が止まる。
「広哉、」
少し困った声。
「みんなに私の事知らせるのちょっとまってもらっていい?」
スマホを握ったまま。
「ちょっとこっちのパニック収まらないと、」
苦笑する。
「返信追いつかない…」
その時。
インスタの通知音。
画面に通知が2件。
同時。
「ん?」
少し首を傾げる。
通知を見る。
多分ひとつは晃。
もうひとつは──
プロフィールの名前。
貴明。
陽の目が止まる。
「希ちゃん、これ、どう思う?」
スマホを差し出す。
希が画面を見る。
次の瞬間。
「きゃっ!」
圭祐が身を乗り出す。
「なんだよ。」
美海も覗き込む。
「なになにー?」
画面を見る。
「わーー!」
希が息を吸う。
そして宣言する。
「言います。」
一瞬の間。
「たった今…」
みんなの視線が集まる。
「広瀬貴明と望月晃から」
少し声が上がる。
「インスタフォローされました!!」
広哉が身を乗り出す。
「まじか!」
笑う。
「これ絶対あっちで何か起きてるよな?」
圭祐がすぐ言う。
「どっちかにDM送って聞いてくれ」
目が輝いている。
「何が起きてるのか」
興味しかない顔。
旬が雅人を見る。
「雅人ほんとに大丈夫?今日。」
本気の声。
凌が笑う。
「旬は希が、他の男と電話してるだけでおかしくなっちゃうもんな」
旬が睨む。
雅人がぼそっと言う。
「吐きそうなくらい嫉妬してる。」
真顔。
「もうスマホ捨てて欲しいくらい」
その言葉に。
雅人と旬以外。
楽しそうに笑っている。
テーブルの上。
陽のスマホだけが。
まだ静かに光っていた。
陽が雅人を見る。
少しだけ真面目な顔。
「まさくんごめんね。」
「私明日から1週間休む」
雅人が驚く。
「なんで?」
陽がすぐ答える。
「ずっとまさくんといる」
雅人が笑う。
優しい顔。
「大丈夫だよ、俺仕事あるし」
肩をすくめる。
陽が間髪入れず言う。
「一緒に行く」
雅人が苦笑する。
「来なくていいから、」
少し頭を撫でて
「ようちゃんは自分の仕事ちゃんとして」
旬がぽつりと言う。
「俺ならそうしてもらう」
真顔。
広哉が背もたれにもたれる。
天井を見る。
「こんなに笑ったり泣いたりしたの」
少し笑う。
「いつぶりだろ」
陽がみんなを見る。
少しだけ声を低くする。
「わかってると思うけど」
視線を一人ずつに向ける。
「トップシークレットだからね。」
静かな圧。
「今日の話。」
圭祐がすぐ言う。
「またネタ仕入れてきて教えて」
悪戯っぽい笑顔。
また笑いが起きる。
夜は。
まだ終わりそうになかった。
「諦めて受け入れろ」
美海がまた泣く。
「大人こわいーーー」
希も言う。
「まさくん、絶対ようちゃんしあわせにして!」
旬が天井を見ながら笑う。
「あーこんなに楽しい日いつぶりだろ」
笑い声の余韻が残る中。
広哉がスマートフォンを見ながら言う。
「ついでに読むけど」
視線は画面のまま。
誰かが聞き返す。
「ん?」
広哉が少し間を置く。
そして読み上げる。
「次のHOPEの広告、望月晃」
一瞬の沈黙。
次の瞬間。
叫び声。
「えええ!?」
同時に爆笑。
テーブルが揺れる。
旬が声を上げる。
希が口を押さえて笑う。
凌と圭祐も笑っている。
美海も驚いた顔のまま笑っている。
陽だけが少し呆れた顔。
グラスを持ったまま。
小さくため息をつく。
「もうなんなの。」
呆れた声。
でも。
少しだけ笑っていた。
テーブルの上。
陽のスマートフォンが震え続けている。
画面に並ぶLINEの通知。
出版社の名前。
編集者の名前。
担当者の名前。
次々に増えていく未読表示。
陽が少し疲れた顔で画面を見る。
小さくため息。
智也のニュース。
きっと向こうも対応に追われている。
指が止まる。
「広哉、」
少し困った声。
「みんなに私の事知らせるのちょっとまってもらっていい?」
スマホを握ったまま。
「ちょっとこっちのパニック収まらないと、」
苦笑する。
「返信追いつかない…」
その時。
インスタの通知音。
画面に通知が2件。
同時。
「ん?」
少し首を傾げる。
通知を見る。
多分ひとつは晃。
もうひとつは──
プロフィールの名前。
貴明。
陽の目が止まる。
「希ちゃん、これ、どう思う?」
スマホを差し出す。
希が画面を見る。
次の瞬間。
「きゃっ!」
圭祐が身を乗り出す。
「なんだよ。」
美海も覗き込む。
「なになにー?」
画面を見る。
「わーー!」
希が息を吸う。
そして宣言する。
「言います。」
一瞬の間。
「たった今…」
みんなの視線が集まる。
「広瀬貴明と望月晃から」
少し声が上がる。
「インスタフォローされました!!」
広哉が身を乗り出す。
「まじか!」
笑う。
「これ絶対あっちで何か起きてるよな?」
圭祐がすぐ言う。
「どっちかにDM送って聞いてくれ」
目が輝いている。
「何が起きてるのか」
興味しかない顔。
旬が雅人を見る。
「雅人ほんとに大丈夫?今日。」
本気の声。
凌が笑う。
「旬は希が、他の男と電話してるだけでおかしくなっちゃうもんな」
旬が睨む。
雅人がぼそっと言う。
「吐きそうなくらい嫉妬してる。」
真顔。
「もうスマホ捨てて欲しいくらい」
その言葉に。
雅人と旬以外。
楽しそうに笑っている。
テーブルの上。
陽のスマホだけが。
まだ静かに光っていた。
陽が雅人を見る。
少しだけ真面目な顔。
「まさくんごめんね。」
「私明日から1週間休む」
雅人が驚く。
「なんで?」
陽がすぐ答える。
「ずっとまさくんといる」
雅人が笑う。
優しい顔。
「大丈夫だよ、俺仕事あるし」
肩をすくめる。
陽が間髪入れず言う。
「一緒に行く」
雅人が苦笑する。
「来なくていいから、」
少し頭を撫でて
「ようちゃんは自分の仕事ちゃんとして」
旬がぽつりと言う。
「俺ならそうしてもらう」
真顔。
広哉が背もたれにもたれる。
天井を見る。
「こんなに笑ったり泣いたりしたの」
少し笑う。
「いつぶりだろ」
陽がみんなを見る。
少しだけ声を低くする。
「わかってると思うけど」
視線を一人ずつに向ける。
「トップシークレットだからね。」
静かな圧。
「今日の話。」
圭祐がすぐ言う。
「またネタ仕入れてきて教えて」
悪戯っぽい笑顔。
また笑いが起きる。
夜は。
まだ終わりそうになかった。