天才と天才

6,兄弟

「送ってくれてありがとう、また明日学校でね。」
「ん、あんま無理すんなよ」

車に窓から顔をだして心配そうに言う新。

「了解致しました」

車の横で敬礼をして言う。

「じゃあな」

新は微笑み車の窓を閉めて行く。それを見送ってまたため息をつく。

早くお風呂入ろ...
家の方を向き歩き出す。昼間はだんだん暑くなってきたけどやっぱり夜は冷え込むな。

ガラガラと玄関のドアを開ける。

うちの家はいわゆる和風の家。
新の家ほど大きくは無いけど普通の家よりは大きいと思う。

「ただいまぁー」

左足の靴を足をあげて脱ぎながら家中に声を響かせる。

すると奥からドタドタと足音がする。

「おかえりー!凛!」

私の名前を呼びながら抱きついてくる女性。
身長は私と変わらないくらい高く、違いと言ったら私よりも髪が長いくらい。

「え!?翔愛ねえ!?なんでいるの!?」

そうこの抱きついてきた人は、私の姉の獅童翔愛。女子バスケの日本代表。

「凛に会いたくて来ちゃった!」
「…冗談はいいから離れてーー」
「えぇー久々に会えたのにー」
「話してやれよ姉貴」

すると今度は声が低く私たち2人よりも背の高く、ガタイのいい人。

「蒼空にぃじゃん、いつ帰ってきたの?」

この人は私のお兄ちゃん獅童蒼空。高校空手男子の部で全国第1位の選手。
同じ芸能科高校3年だ。ちなみにあの山本先輩と仲がいい。

「さっき帰ってきたとこ」
「さっきか!おかえり」
「ええ〜蒼空には言ってねえねには??おかえりは~?」

抱きつきながら上目遣いで言うお姉ちゃん。

「お姉ちゃんもおかえり」

笑顔で返すと「きゃー!可愛すぎる!!」
なんて言ってその場で飛び跳ねる翔愛ねぇ。

そんなお姉ちゃんを無視して「お風呂入ってくるー」と言ってお風呂に直行する。


「ふー疲れた...」
湯船に浸かってそんな言葉がこぼれる。

新もほんと大変だよねぇ〜
私は中学から参加してるけど新は幼稚園からだもんな...。

はあ...婚約者って...。なんで私なんだろ...。

確か婚約者が決まらなくて新が私を推薦して決まったって...言ってたような.....。

まあ新ママや新パパには私も家族みんなも
お世話になってるから仕方がないけど。


今、お父さんは新のお父さんの会社
『道明寺グループ』で働いてる。

ボクシングの選手だった父は、
8年前のある試合で父は怪我をした。

それからもう戦える体ではなくなってしまい、仕事が無くなって困っていた時に助けてくれたのが、新パパだ。

他にも色々助けて貰ってるから婚約者は断れなかったけど...。

道明寺グループは世界でも有名な色んなものを扱ってるすごい所。

その息子が新だから御曹司ってわけ。
だから新もその婚約者も狙われやすい。

誘拐など色々それに私は1度巻き込まれてしまった。それから元々あった人見知りが酷くなり男性が苦手になってしまった。




「凛ーー!!」

お風呂から出てパジャマに着替えているとリビングの方から蒼空にぃの声がする。

「なーにー!」
お風呂場のドアを開けて聞く。

「ご飯食うかー?」
「んー今日何??晩御飯」

「カレー!!」
「食べるーーー!」
「じゃあ温めとくわー」
「ありがとー!」
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