天才と天才

7,価値のないもの

お風呂から出たあとリビングに行きソファの上で休んでいると、蒼空にいがカレーとサラダを持ってきてくれた。

「ほい、あたためておいたぞ」
「蒼空にぃありがとー」

美味しそう、私はダイニングテーブルに座り、手を合わせて「いただきます」という。

「ほんと凛は美味しそうに食べるね〜」
「ハムスターみたいに詰め込んでもぐもぐしてる〜」

翔愛ねぇは私が座ってる前に座りじっと私を見つめて変なことを言っている。

「蒼空もそう思わない?」
「たしかにハムスター見たい」
「蒼空にぃも変なこと言わないで」





「ご馳走様でした〜」
「はいよ、もう寝る?」

「うん寝る。蒼空にい明日柔道部の朝練くる?」

「お忘れで?俺空手部」

あ、そうか
何回か来てたからまた来るのかと。

「逆に来るか?」
「いや、明日はいいや。山本先輩に言ってないし今度行くよ」

「おう、じゃあ相手してやる」

「ええ〜蒼空にぃ手加減してくれないじゃん」

「それはお前が本気でかかってくるからだろ」

だって本気でいかないと蒼空にぃに負けるんだもん。
「じゃあ明日も早いから」
「おやすみ」





うちの家族は中学生までに様々なスポーツに挑戦する。

例えば兄弟みんなかならず3歳の頃から水泳と空手、ボクシングをする。

小学生に入って別のやりたいスポーツを見つけたらそのスポーツをする。

続かなくてもいいから色んな事を挑戦するそれがうちの家。

ちなみに私は3歳の頃に空手、水泳、ボクシングをした、その後小学校1年になって翔愛ねえがやってたバスケを始める。

そしてまた一年後に辞める...

小2の時にバレエを始める。同じく1年で辞める。

そんな感じで入っては辞めをやっていたら、何故かスポーツの女王と言われ天才とも言われた。

まあその理由は隠すように置いたトロフィーの量と賞状の量だ。

いつ見ても半端じゃない量のトロフィー。
普通の人は、自慢するのだろうけど私は大嫌いだ。

あの何にも"価値のないゴミ"が

こんなこと誰にも言えないけど、私にとって何をするのにも重みでしかない。

何かを始まる時
「あの天才ならなんでも出来る」
「成功しないと価値がない」


そんな言葉の元だから。
あーーーもう嫌なこと思い出した!くよくよしするのは私じゃない!
明日も早いし早く寝よ...



< 7 / 11 >

この作品をシェア

pagetop