尊い推し兄弟に愛されてます!?
2人から……



修学旅行から帰ってきた翌日。

私は大事に抱えていた紙袋を見つめていた。

「よし……」

テーマパークで買ったお土産。

ゆずくんの好きそうなお菓子と、テーマパーク限定のストラップ。

あのほっぺにキス以来初めて会うけど、やっぱりちゃんと渡したかった。

私は橘家のインターホンを押した。

ピンポーン。

しばらくすると玄関が開く。

「いっちゃん!」

出てきたのは、少し驚いた顔をしたゆずくんだった。

「ゆずくん、家にいてよかった」

「昨日修学旅行から帰ってきたんでしょ?おかえり!」

「うん、ただいま」


なんだか照れくさい。

「これ、お土産なんだけどね」

「俺に?」

「うん!」

ゆずくんは嬉しそうに笑った。

「ありがとー!」

玄関先で紙袋を受け取る。

そして、少しだけ表情を曇らせた。

「……ごめんね」

「え?」

「修学旅行中、変な噂になっちゃって」

「ゆずくん……」

「SNSのコメント見たんだけど……」

あ、やっぱり見ちゃったんだ……。
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