尊い推し兄弟に愛されてます!?

「騒がせちゃってごめん」

「そんなの気にしなくていいよ!」

私は慌てて首を振った。


「でも、いっちゃん嫌な思いしたでしょ?俺があんなことしなきゃ……」

「してない!」

思わず大きな声になる。

「ゆずくんは何も悪くないもん」

すると。

「何が悪くないんだ?」

後ろから声がした。

「!」

振り向くと、そこには仕事から帰ってきた玲央くんが立っていた。

「兄ちゃん……」

ゆずくんの顔が少し強張る。

玲央くんは不思議そうに二人を見た。

「なんの話?」

「えっと……」

一瞬、空気が止まる。

どうしよう。

なんて説明すれば――

「別に大したことじゃないよ」

その時、ゆずくんが笑って言った。

「ちょっとSNSで騒がれただけ」

「SNS?」

「別に兄ちゃんが知らなくていいことだから」

玲央くんが眉を寄せる。

「なんだよそれ」

「本当に大したことないし」

ゆずくんは一歩前に出た。

「兄ちゃん、これからもっと忙しくなるんだよね?」

「は?」

「雑誌も……色んなのに出るとか言ってたじゃん」

笑っているけど……

私にはわかる。

今のゆずくんは、本気で話してる。
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