尊い推し兄弟に愛されてます!?
「言うわけねーだろ」

「!?」

そのまま道路へ出て、どこかへ行こうとしている。

「ちょっと待って、玲央くん!」

「待たねぇ」

「ゆずくん怒ってるよ!?」

「知らねーどうでもいい」


少し離れたところで、やっと足が止まった。

辺りは薄暗くなっていて、人通りも少なかった。

「はぁ……」

玲央くんが大きく息を吐く。

「れ、玲央くん?」

「……」

何も言わないなんて珍しい。

こんな玲央くん、初めて見るかもしれない。

「どうしたの?」

すると。

「一華」

「うん?」

「お前、あいつに告られた?」

「え?」

「ゆず」

心臓が跳ねた。

「えっと、その……告られて、ないよ?」

「嘘だな」

「う……」

「一華の嘘はすぐわかるし」

簡単に見破られてしまう……。

「なんかさ」

玲央くんが苦笑する。

「余裕ぶってんのがアホらし」

「え?」

「ゆずがお前のこと好きなんだろうなとはうすうす感じてた」

「そ、そうなの……?」

「でも行動に移さねぇだろうなって思ってたんだけど……あいつ意外と度胸あったんだな」

「ゆずくんは……昔から強いよ」

「……あいつのことよくわかってんね。そういうのも嫌かも」
< 119 / 130 >

この作品をシェア

pagetop