尊い推し兄弟に愛されてます!?
「それって……ゆずくんを取られて……嫉妬してる?」
大事な弟を取られて、モヤモヤしてたの!?
尊いっ……!
その瞬間、ぶっと吹き出された。
「ちげぇーよ!逆だよ逆!」
両手で思いっきり頭をぐしゃぐしゃにしてきた。
「ちょっと……!」
「お前が誰かのものになるの、嫌なんだよ」
その言葉に息が止まった。
「……え?」
「ちゃんと言わねーと、わかんねぇんだよな」
真っ直ぐ見つめられる。
「一華が好きだ」
「っ……!」
「ずっと好きだった」
え、待って……。
好きって……?
「昔、お前に振られた時に……諦めたつもりだった」
「え、振られた?」
「幼なじみとか……そういう距離でいようと思ってた」
「ちょっと待って!?」
「でも無理。お前が他の男に取られるなんて嫌だ」
「フラれたって!?私振った覚えないんだけど!」
「は?」
玲央くんが眉をひそめた。
「いや、あるだろ」
「ないよ!?」
「小六の夏祭りんとき……」
「夏祭り……?」
「金魚すくいやろうとしてたろ!?」
その瞬間、頭の中にぼんやりと懐かしい景色が浮かんだ。