尊い推し兄弟に愛されてます!?

「それって……ゆずくんを取られて……嫉妬してる?」

大事な弟を取られて、モヤモヤしてたの!?

尊いっ……!

その瞬間、ぶっと吹き出された。

「ちげぇーよ!逆だよ逆!」

両手で思いっきり頭をぐしゃぐしゃにしてきた。

「ちょっと……!」

「お前が誰かのものになるの、嫌なんだよ」

その言葉に息が止まった。

「……え?」

「ちゃんと言わねーと、わかんねぇんだよな」

真っ直ぐ見つめられる。

「一華が好きだ」

「っ……!」

「ずっと好きだった」


え、待って……。

好きって……?


「昔、お前に振られた時に……諦めたつもりだった」

「え、振られた?」

「幼なじみとか……そういう距離でいようと思ってた」

「ちょっと待って!?」

「でも無理。お前が他の男に取られるなんて嫌だ」

「フラれたって!?私振った覚えないんだけど!」

「は?」

玲央くんが眉をひそめた。

「いや、あるだろ」

「ないよ!?」

「小六の夏祭りんとき……」

「夏祭り……?」

「金魚すくいやろうとしてたろ!?」

その瞬間、頭の中にぼんやりと懐かしい景色が浮かんだ。

< 120 / 130 >

この作品をシェア

pagetop